筋の良い方を選ぼう

    ☆会社で毎月行われる朝礼でのお話の内容を掲載させていただいています。

    未来・・・それは未定

    これをお読みの皆さんは「未来」についてどう感じていますか?

    明るい未来が見えていますか?

    そう言われてみれば、明るいも暗いも、そもそもあんまり未来が見えてない。

    そんな人のために、今回は未来の展望の持ち方の話をしましょう。

    先の予想になればなるほど不確定になる未来

    例えば午前中にお昼になったらお腹が空くだろう、とかそのくらいはだいたい予測がつきます。

    でも、今日はひいきの野球チームは勝つのか?競馬のレースはどの馬が勝つのか?が分かる人はまずいないでしょう。

    未来に何が起きるかわかっていれば、こんな楽なことはありませんね。

    しかし明日起きることや、1ヶ月後に起きること、来年に起きること、先の未来のことになればなるほど不確実性が増し、確率的に考えることしかできないのが、未来の困ったところです。

    それでも予測せざるを得ない未来

    じゃあ、不確実なことを考えるのはめんどくさいから、未来のことは考えないで生きようと思えば、まあできないことはないですが、地面だけを見て歩いているのと一緒で、しょっちゅう人や電信柱とぶつかりながら歩く人のような生活をしなければなりません。

    少しでも良い未来を選びたい

    それで、誰もが少しでも良い未来を選びたいですし、実際そうなればなんの苦労もないのですが、ただそう思っているだけではなかなかそうはいかず「夢みたいなことを言わずに足元を見て生活をしなさい」という話になりがちです。

    でも足元ばっかり見てたら、未来に向けての希望が持てないばかりではなく、先程言ったように、電信柱くらいなら良いけれど、大型トラックのような大きな危機がすぐ先の未来にあっても気が付かない、ということも起こり得ます。

    点と点を結んで延ばしてみる

    では明るい未来が見えて、しかも危機も見通して行動するなんて、そんな都合の良いことが出来るんでしょうか?

    私は、確実とまでは言えないが、少しでも確率を上げるための行動はできるんじゃないかと思います。

    それが「点と点を結んでみて、筋のいい方の未来を選ぶ」という考え方です。

    やり方自体はカンタンで、まず現在の自分と、その少しだけ先の考えうる未来の入口を結んで線を引きます。

    そしてそれを、ずーっと先の未来までに線を引っ張ってみて、そこが自分にとっていい場所かどうか、それを考えて未来を選択する。

    それが「筋の良い未来を選ぶ」という考え方です。

    筋の良い未来の選び方

    例えば、道にお金が落ちていて、それを拾って使ってしまえば、そのときは楽しいかもしれません。

    しかしその後長い時間にわたって、良心が痛むと思いますし、もしかしたら誰かに見られて、「拾った金で遊ぶ人」という評判が立ち信用がガタ落ちになってしまうかもしれません。

    難しい資格取得を目指せば、取るまでは面倒で大変かもしれませんが、資格を取れたときにはただ嬉しいだけでなく、プライドを持ってその先を生きていくことができます。

    万が一、その資格が取れず断念せざるを得なくなっても、その過程で得た知識は必ず役に立つと思いますよ。

    そして選び取った未来のために「今この時」を生きる

    筋の良い未来を選んでも、選んだだけでは何も起きません。

    その未来が来る確率の高い行動を取って、今行動することが、「今この時を生きる」ということなんじゃないかなと思います。

    筋が変わってないか時々点検

    最初に想定していた筋の方向も、時間がたつにつれ変わっていくこともあります。

    自分の気持が変わることもあるでしょうし、社会情勢や価値観の変化によって、もっと良い筋が生まれるかもしれません。

    過去との一貫性も大切ですが

    もちろん過去との一貫性をある程度保つことも大切ですが、ここにあまりとらわれすぎると、すでに筋が悪くなった未来を延々追い続けることになってしまいます。

    目的は良い未来の確率を上げることですので、「違うな」と思ったらもう一回原点に立ち返って考えてみることも大切ですね。

    もっと良いものが見つかるかも

    また筋の良い未来を追っていたら、その延長線上のもっと素晴らしいものに気づくこともあります。

    これは筋の良い未来を選ぶ努力をした人が手にすることが出来るボーナスだと思いますよ。

    私はこれこそが生きる目的だと思っていますが、皆さんはどう考えますか?