ミカド電装商事の横断幕 ①

    ☆会社で毎月行われる朝礼でのお話の内容をもとに掲載させていただいています。

    ミカド電装商事と総務機能を代行するエースユナイテッドの総務部が入っているフロアには 三つの横断幕が掲げられています

    そのうち一番古いのは20年以上前から掲げているもの

    この横断幕に何が書いてあるかというと

    「お客様に支持される品質を追求しよう!」

    と書いてあります

    いまでこそ 「品質」を一番大切にしているミカド電装商事ですが 昔はそんなに深くは考えていなかったと記憶しています

    なんせ当時私たちが考えていた品質は「製品の品質」一択 

    製品は製造メーカーから仕入れてますから 自分たちと「品質」の間になにか関係があるとは特に思っていなかったのでした

    そんなある日 ふと思い立って 「なんでウチを使ってくれるんですか?」とお客様に尋ねてみたことがあります

    そうしましたら 間髪入れず

    「おたくは価格は安くないどころか むしろ高い!」

    と言われてしまいました

    (うわ〜 ヤブヘビだったな 値引きしろって話になるのかな?)

    と内心ビビっていた私にお客様がかけてくれたのは

    「でも おまえんところに頼むと 手間いらずなんだよ こっちから言わなくても 全部ちゃんとやってくれるから 結局は安くつく というわけさ」

    というありがたいおほめの言葉でした

    試しに他にも数社尋ねてみましたが 言葉は違えど だいたい似たような答え

    確かに当時から ウチは私を含めて小心者が比較的多く 手抜きをせず割と丁寧な仕事を心がける社員が多かったように思います

    あれ? これって品質はモノだけじゃなくて やるコトにもあるってこと?

    今さらながら 自分たちの一番のストロングポイントに気がついた私は 急に社内で「品質」について語りだしました

    いまでこそ 会社の仕事全てに品質があることに何の違和感もない社員の皆さんですが

    当初は 現場作業はもちろん 営業にも 間接業務にも みんな品質がある ということに納得してもらうまでは 少々時間がかかりましたね

    彼らにとって品質の高い仕事をするのは お客様に選んでもらうため というよりは 自分の気の済むように とか 親切心で とか もっとナチュラルな気持ちからだったのです

    それはそれで素晴らしいことのなのですが 残念ですが気持ちは常に揺れ動きます

    気が乗らないときや 怠け心が出たときには その気持ちを発揮できません

    それではやるコトへの品質が安定しませんから お客様の高い評価が一定しません

    こないだは良かったのに 今回は全然だめだ なんてことになりかねません

    なので 「高い品質の追求は ミカド電装商事で働く人の義務ですよ」 ということを共有するために この横断幕を始めたというわけです

    最初に「お客様に支持される」とつけたのは 職人気質な社員が 求道的というか 自己中心的というか お客様と関係のない品質追求に走ってしまうのを防ぐため

    品質追求はあくまでも「お客様のため」であることを強調したかったからです

    あれから20年以上たった今でも 社員の皆さんには おりを見て 「迷ったときはこれを見て判断して」と確認しています

    次回以降 残り2つの横断幕についても 随時お話していこうと思います