AIはあなたの仕事を奪うのか?

    ☆会社で毎月行われる朝礼でのお話の内容を掲載させていただいています。

    いきなりSF映画のようなタイトルですみません

    でも ここ数ヶ月のAI(当社ではGeminiを使っています)の進歩がすごいので ついこんな事を考えてしまいます

    今起きている予兆

    実際にAI産業発祥の地であり 今でもAIのトップランナー国であるアメリカでは そういったAIの開発を進める「テック企業」で「AIへの投資を加速させるため」のレイオフ(人員削減)が行われており 全社員の10%近くを削減するケースも出ているようです。

    日本においても 3期連続の最高益更新を成し遂げた三菱電機が 最大1万人の希望退職(対象年齢53歳以上)を募集しています

    これもなんだか AIが得意な事務仕事を人間と置き換える「ホワイトカラー滅亡」の序章に見えなくもありません

    そういえば 私が社会人になりたての頃は 会社に「電話交換手」という女性社員がいて 一日中 代表番号にかかってきた電話を受けて 担当者につなぐということをしていました

    今は自動電話交換機や内線機能を備えたビジネスフォンが当たり前になり「電話交換手」という仕事はなくなってしまいました

    今回もあの時と同じように AIは私たちの仕事を奪い 人に取って代わっていくのでしょうか??

    わりと近い過去に起きたことから考える

    実は私はあまりそう思っていないんです

    その理由を説明するために もう少しだけ 昔話をさせていただくと 私が営業担当者だった1990年代 デキる営業マンの条件は

    1)お客様の電話番語をたくさん暗記していること

    2)お客様の事務所への道順をたくさん知っていること でした

    電話はアナログだったので いちいち電話番号をダイヤルしなくてはいけませんでしたし

    一人での車移動のときは クルマを停めて地図を開く時間がもったいなかったからです

    しかし いま上の1)2)はデキる営業の条件には入ってません

    電話番号はスマホやビジネスフォンが覚えてくれてますし カーナビやスマホの地図アプリがあれば 道を知らなくても 約束の時間通りに目的地につくことができます

    そんな現在のデキる営業パーソンは 電話番号も道も覚えず そんなことに使う時間があったら お客様との商談の内容そのものに力を注いでますし デキる現場作業員も同じく クルマの中でしっかり体を休めるか 仲間と仕事の段取りを考えています

    AIは敵? それとも?

    そう 私の言いたいことは 「確かに AIは人間の仕事をかなり奪うと思いますが その分人間はもっと大事なこと(価値を生むこと)に時間を使えるようになる」ということです

    「奪う」というよりも「代わりにやってくれる」というイメージでしょうか・・・

    これからAIは 自動車やスマホやゲーム機のように 私たちのパートナーとして 仕事の効率を上げ 人生を豊かにする手伝いをしてくれるはずです

    ITの時もそうでしたが AIは私たちのような中小企業にとって 仕事の効率を劇的に上げ 大企業に負けない成果を出せる強力なツールになってくれると期待しています

    ぜひ 恐れず 傍観せず 早めにトライして 色々失敗しながら 私たちにピッタリの使い方をマスターしていきたいものですね

    半年後 1年後 この投稿を見返して 私自身がどう思うのか とても楽しみです

    ☆もしかすると 電話交換手のみなさんのように 仕事そのものがなくなる ケースもないとは言えないでしょう

    ちなみに 私がお世話になっていた 電話交換手のみなさんは 総務部や営業部に移って 新たなお仕事にチャレンジされていました

    結果的に私とかに電話を取り次ぐことをやらなくなった分 よりお客様に近い立ち位置で 新しい価値を生むお仕事に 自分の時間を使えるようになったんじゃないかと思います

    さらにAIは新しい人間の仕事も作ってくれるはずです

    未来のことは予測できませんが 過去を見れば 鉄道ができてから 鉄道の仕事が生まれましたし 飛行機のパイロットやCA グランドスタッフの仕事も 飛行機が生まれる前はありませんでしたね