会社の「営業力」とは?

    ☆会社で毎月行われる朝礼でのお話の内容を掲載させていただいています。

    私はミカド電装商事株式会社は「営業力」がある会社だと思っています。

    といってもこの会社には、いわゆるトップセールスのように派手なセールストークでお客様の心を動かして商品を売るような人はいませんね。

    でも私はやはり、ミカド電装商事は営業力がある、と思っています。

    その前に会社の利益のお話

    ここで急にお話が変わりますが、会社の利益ってなんでしょう?

    実は会社の利益にはいくつか種類があって、よく使われるのが

    売上総利益(通称 粗利益)・営業利益・経常利益・税引き前純利益・純利益の5種類です。

    以下、会社だけではなく働く皆さんにとっても、重要な最初の二つの「利益」をカンタンに説明していきますね。

    売上総利益 =社員全員で獲得を目指し分配する利益

    売上=利益ではないことは皆さんもご存じですね。

    販売するのには、お金を払って商品や材料を仕入れてくる必要があります。

    例えば売上が100万円でも仕入れが70万円あれば残りは30万円。

    これが一般的に私たちが粗利益(あらりえき)もしくは粗利(あらり)と呼んでいる、売上総利益です。

    この売上総利益は、私たちが受け取る給与やボーナス、決算手当、それに会社で使う水道光熱費、などの源泉になる「栄養分」とでも言うべきもの。

    「みんなで粗利が多くなるように努力すれば、おのずとその分配も増える」というわけ。

    なのでエースユナイテッドグループのトップとして「社員の皆さんに一円でも多く払いたい」と考えている私も、この粗利益が未来にわたって増えていくことを一番重視しています。

    営業利益 =会社に対するお客様からの評価

    さて先ほどの残り分の30万(売上総利益)から、そうやって分配した私たちの給与やボーナスや、水道光熱費その他運営に必要な費用(販売費及び一般管理費といいます)が25万かかったとします。

    ここで残った5万が会社という組織体がお客様からもらった利益、つまり「営業利益」と呼ばれるものになります。

    お客様からいただく営業利益のパーセントは業種などによって異なりますが、卸売で2%ちょっと、製造で3.5%くらいが平均のようです。

    一応5%以上が優良企業の目安になっていますので、この100万円の会社はギリギリ優良企業と言うことになりますね。

    ミカド電装商事単体でも、エースユナイテッドグループの連結決算でも、ここ数年はざっくりこの辺のゾーンにいます。

     連結決算とは、グループ会社全体を総合して計算した決算のことです。

    この営業利益が法人税を払ったり 銀行から受けている融資の金利を払ったり 最終的に会社に残して未来に備える原資になりますので 会社としてはこの営業利益の向上が大きな目標となります

    営業利益って 営業部の利益のことじゃないの?

    もしかすると、ここで「営業利益」というワードに「あれっ?」と思った方もいるかも知れませんね。

    営業部門だけじゃなく、会社で作った利益なのに「営業利益」?

    実は「営業」とは、企業などが利益を目的として行う活動全般をさす言葉なんです。

    営業部門は主にこの「営業」をお客さんと直接接点を持って行っている部門のことを指すんですね。

    営業利益が高いのが「営業力のある」会社

    つまり営業部門を先頭に、会社にいる人全員がお客様のために活動した成果が営業利益。

    だから営業利益が高い会社は「営業力がある」。

    だからミカド電装商事及びエースユナイテッドグループは「営業力がある」というのが私の解釈というわけです。

    特に派手な動きは必要ありません、みんなで淡々と成果が出るように、努力をし続ければいいんです。

    1人1人がミカド電装商事 1人1人がエースユナイテッドグループ

    ミカド電装商事およびそれに関わるエースユナイテッドグループの皆さんには、引き続きこの好循環が続くように、ひとりひとりがその役割に応じてお客様のためにがんばって日々「営業」してほしいなぁ、というのが私の気持ちです。

    ☆営業利益のその先はどうなっているかというと

    ・営業利益から金融機関の払う利子などを引いた会社としての利益を「経常利益」

    ・経常利益から貸し倒れや資産の売却など特別な出入りを引いたものを「税引前純利益」

    ・ここから法人税の概算を引いたものが「当期純利益」

    となります 

    法人税はだいたい37%ですから、この100万円の会社の場合の当期純利益は3万2千円ほど。

    この当期純利益が会社の剰余金として積み立てられていく、と言うわけです。