人生100年時代 学び続ける必要性が増しています

    (会社で毎月行われる朝礼でのお話の内容を掲載させていただいています。)

    188 という数字が持つ意味

    2024年6月現在のエースユナイテッド株式会社とミカド電装商事株式会社の社員が持っている資格数は188となっています。

    これはすべて仕事に関係のある資格の数で、漢検とか野菜ソムリエとかそういうのは入ってません。

    一日受講すればいただける資格から、「こんなのよく取ったなぁ」と感心する難しい資格まで、内容はさまざまですが、いずれも「取得しよう」と思わなければとれることはないのですから、やはりすごいことだと思います。

    2000年ごろの保有資格は20程度しかありませんでしたし、私がミカド電装商事の社長になった当時、確か保有資格は7つか8つでした。

    年々資格保有者じゃないとできない仕事が増えてきたこともその原因ですが、時代の変化に合わせてきちんと皆さんが対応してくれたことがこの保有資格の急増につながったことは間違いありません。

    この188という数字を見ると、ウチの社員さんはホントにマジメだなぁと感心するとともに、感謝の念が湧いてきます。

    資格が持つ2つの意味

    もちろん資格がなくても、技術・スキルがあれば仕事はできますが、資格を持っていると言うことはその持っている力を証明するという大きな意味があります。

    資格にはただそれだけではなく、もう一つ「学び直すチャンスを得る」という大きな役割があります。

    私は一応「一級電気工事施工管理技士」の資格をもってます。

    実際に使うことがないので、もうだいぶ内容が薄れてはきていますが、電気設備全般のことを学びましたので、移動中にみえる高圧線や、駅構内の設備を見れば大体の名称や役割は分かります。

    この資格を取る前はもともとやっていた蓄電池や整流器の知識しかありませんでしたので、まさに「見える世界が変わった」感じです。

    平均寿命が延びると世の中どうなる?

    ところで、日本の平均寿命は84歳で世界一だそうです。

    私が生まれた60年前の平均寿命は67歳だったそうですから、ずいぶん伸びましたね。

    今後、予防医学や遺伝子治療などの先進治療が当たり前になってくると、私たちは100歳まで生きるのが当たり前、という時代に直面することになると思います。

    それにつれて健康寿命も延び、少子化も進むでしょうから、仕事をする期間も後ろに伸びていきます。

    現在の日本の法律では、希望する人の定年を65歳まで引き上げること、さらに努力義務として70歳定年を実現することが定められています。

    リスキリングという新しい考え方

    「生涯学習」という言葉を見かけることが多くなりましたが、若いときに学んだり資格を取ったことだけでは、時代の変化に追いつくことが難しくなったということだと思います。

    実は平均寿命は世界中でも伸びていて、世界の平均寿命は2003年には66歳だったのが、2019年には72歳に大躍進、2050年には76歳を上回っているだろうと言われています。

    そのせいか、最近ではリカレントつまり生涯学習だけではなくて、「リスキリング」というワードが使われ始めています。

    リスキリング(Reskilling)は

    「リ(もう一度)」+「スキル(技術・技能)」+「イング(現在進行形)」

    つまり「技術革新やビジネスモデルの変化に対応するために、新しい知識やスキルを学ぶこと」を表す言葉です。

    2020年のダボス会議(世界経済フォーラム年次総会)で提唱されたのが始まりとされていて日本でも、都市銀行や大企業で導入が始まっています。

    私から皆さんへのお願い

    ぜひ、これからも新しい技術技能や知識を身につけ、いろんな資格も取って、見聞を広めてより良い人生を送ってください。

    あれ? なんだか最後は遺言みたいになっちゃいましたね。

    万が一そうなっちゃっても、ホントに守ってくださいよ!