☆会社で毎月行われる朝礼でのお話の内容を掲載させていただいています。
それ、コンプラ的にどうなの?
最近、バラエティ系のテレビやユーチューブの動画の中で、そんな問いかけというか、ツッコミがよく聞かれるようになりました。
演者の方が、なんか失礼なことを言ったことに対してよく使われていますね。
コンプラって何でしたっけ?
コンプラはタイトルであげた通り「コンプライアンス(Compliance)」の略です。
日本語ではよく「法令遵守」と訳されていて、「主に企業や企業で働く人が法律を守ること」とされていて、企業の不正行為や、役員・従業員の法令違反行為を「コンプラ違反」と呼ぶことがあります。
「品質表示の不正」「補助金の不正受給」「役員のパワハラ・セクハラ」「社員の横領」などというところが、その代表選手でしょうか?
法令順守していれば問題なし?
では、役員にせよ従業員にせよ「会社に関わる人は法律を守ってさえいればそれで良いのか?」というと、やはりそれでは問題があります。
法令は「人としての最低基準」を定めたもの
法律や法律に基づく政令や条例は、その人が国や自治体で問題なく暮らすために守らなければならない最低限の規則であり、それを守らない場合は何らかの罰則が待っています。
つまり「自分は法律は守っている」と大見得を切る人や企業は「私はここに存在を許されたものとして最低限のことしかやってない最低な存在です」とみずから言っているようなものなんです。
もっと守備範囲が広いコンプライアンス
実は企業のコンプライアンスはもっと広がりのある言葉のようです。
調べてみると「法令順守・社内規範・社会規範・企業倫理」など、社会的なルールとして守るべきだと認識されている幅広い概念を守りましょう、ということのようです。
法令以外は守らなくても大丈夫なんじゃない?
就業規定はまあ罰則があるかもしれないから、まあ守ったほうが良いとして・・・
それ以外のコンプライアンスは守らなくても大丈夫というか、守ったら守らない会社や人に出し抜かれて損をするような気もしますね。
私が見聞きしてきた厳しい「罰則」
確かにそういったものを守らないことによって、成功した企業や人はけっこういます。
私は社会に出て40年、立場上もそういった会社や社長さんを知っています。
しかし、そういう会社や人の末路は、悲惨というか不幸というか、けっこうかわいそうなことになっています。
もうほんとうに面白いぐらいです。
ときおりその人自体は運良く大往生を遂げるケースもありますが、たいていは残された御子息など、関係者がお気の毒なことになっているようです。
信用を失うことの怖さ
あたり前のことですが、人間社会では信用がものを言います。
信用があれば、どんなときでもたいてい人の助けを得られます。
コンプライアンスを守らない人や企業は当然信用がなく、さまざまな有形無形の社会からの助けを得ることが難しくなっていくのが、そういった不幸の要因なのではないかと私は思います。
守ろうとする積極的な姿勢が大切
もちろん人間には欲があり、過ちを犯すものですから、コンプライアンスを完全に守ることはなかなか難しいかもしれません。
それでもそれを守ろうとする積極的な姿勢や態度が、私たちを不幸から守り、幸せの扉を開いてくれるように思っています。
ミカド電装商事が属するエースグループの行動規範の第1番目が私たちはルールを守る(Fare)になっているのは、実はそんなわけなんです。
ルールもたまには変更が必要
そうはいっても、決まっていたルールが時代の変化とともに意味を失ったり、いろいろな不都合を生んでいるといった場合もあります。
そんなときは誰からでも異議申し立てができて、協議の上もっと合理的なルールに変更できる仕組みも必要です。
スポーツのルール同様、ゲームが面白くなるためにルールはあるわけですから。
☆ちなみに「法令順守・社内規範・社会規範・企業倫理」それぞれの言葉の意味は「日本の人事部」サイトによると下記の通りです。こちらもぜひご参照ください https://jinjibu.jp/keyword/detl/10/
法令順守
国や行政が定める法律や政令・省令などを順守することを指します。
社内規範
社内規範は、社内規則である就業規則をはじめ、業務規定、行動ルール、マニュアルなど、社内において従業員が順守すべきものを指します。
社会規範
社会規範は、社会常識や良識を指します。自由主義経済の中にあっても、行き過ぎた商行為や常識から外れた言動は、一般消費者から支持されるものではありません。社会の構成員である一法人として、ふさわしい態度・行動が求められています。
企業倫理
企業倫理は、社会倫理(社会規範、社会通念)をはじめとして、市場倫理(取引社会の倫理、資本主義・自由主義経済の倫理)、組織倫理(組織の持続的成長のための根本的な価値観・ポリシー)、職業倫理(プロフェッショナリティー)、個人の倫理・価値観や道徳などが含まれる概念です。
