親を尊敬できますか?

    ☆会社で毎月行われる朝礼でのお話の内容をもとに掲載させていただいています。

    はい、皆さん、おはようございます。毎日のお仕事、本当にお疲れ様です。

    今日はですね、皆さんに少しドキッとするような質問をしてみたいと思います。

    それは、「あなたは親を尊敬していますか?」ということです。

    あるいは、「尊敬できますか?」と言い換えてもいいかもしれません。

    「はい、尊敬しています」とはっきり言える人は、案外少ないのではないでしょうか。

    誰しも自分の親に対して何らかの不満を持っていたり、「もっとああしてくれればよかったのに」と思ったり

    時には「別の親がよかった」と考えたことのある方もいらっしゃるかもしれません。

    かく言う私自身もそうです。

    先日、母親の十三回忌が終わったばかりなのですが、私の母は若い頃、子供に大変厳しい人でした。

    ですから、子どもの頃はもっと優しい親戚のおばさんを見て、「うちの親と交換してくれないかな」なんて密かに思ったこともあったのが正直なところです。

    ところで、親を尊敬できるかどうかの違いは、親が優しかったり、立派な人だったりするからなのでしょうか?

    私もずっとそう思っていましたし、私の周りでも同じように親を尊敬できないという葛藤を抱えている知人はたくさんいます。

    しかし、よくよく考えてみれば、自分の両親だって最初から親だったわけではありません。

    普通の二人の夫婦が、子どもを持ち、なんとか立派に育てようと必死に頑張ってくれた結果なのだと、人生のベテランの域に達した今にしてようやく思えるようになりました。

    私が参加している倫理法人会(倫理研究所)の教えの中で、こんな話を聞いたことがあります。 

    「親を尊敬するのは、親が偉いからではない。強いからではない。世の中にただ一人の私の親であり、私の命の元であるからだ」

    だいたいこんな意味の言葉です。

    もし私が他の家の子として生まれていたなら、もうそれは決して「今の自分」ではありません。

    今の自分じゃない人間は、もうそれは自分ではなく「他人」です。

    この世にたった一人の今の「自分」「私」を作ってくれた二人の親だからこそ、尊敬に値するのだということが、最近になってだんだんとわかってきました。

    ここで、これからを担う若手社員の皆さんに少しだけお伝えしたいことがあります。 

    生きていく中で、親に限らず、上司や先輩など、周りの人の不完全な部分が見えて不満に思うこともあるかもしれません。

    しかし、以前のブログ「ルールを守る難しさと大切さ」のなかで、「自分自身をリスペクト(尊重)することが大切」だとお話ししましたよね。

    実は、自分の命の元である親を尊重し受け入れることは、ダイレクトに自分自身の存在を根本からリスペクトすることに繋がっていると思うのです。

    また、先月のブログ「おねがいします と ありがとう」でも、当たり前のことに感謝する姿勢の大切さをお話ししました。

    自分をこの世に送り出してくれた「親」という存在への感謝は、すべての「ありがとう」の原点なのかもしれません。

    来月8月はお盆の時期に入り、ご先祖様に手を合わせる機会もあるかと思います。

    その時には、ぜひ今日の話を少しだけ思い出してみていただけたら嬉しいです。

    偉そうなことを言いましたが、私自身もようやくこのことに気づき始めたばかりです。

    これからも皆さんと一緒に、自分を、そして自分の命の元をしっかりとリスペクトし、感謝の心を持ちながら日々を過ごしていきたいと思います。

    それでは今月も1ヶ月、よろしくお願いいたします。